SSH Tectia

ローカル トンネル

ローカル (送信) トンネルは、ローカル ポートに送信されるトラフィックを指定されたリモート ポートに転送します。

sshg3 をコマンドラインで使用した場合は、ローカル トンネリング コマンドの構文は以下のようになります。

client$ sshg3 -L [protocol/][listen-address:]listen-port:dst-host:dst-port sshserver 

各パラメータは以下の通りです。

ローカル トンネリングをセットアップすると、リスナー ポートがローカル クライアント ホストに割り当てられます。このリスナーに接続を作成すると、リモート サーバに対する接続が SecureShell を通してトンネルされ、サーバから指定された接続先ホストおよびポートへの接続が作成されます。サーバから先の接続は、通常の TCP 接続であるためセキュアではありません。

[注意]注意

ローカル クライアント ホストにアクセスできるユーザはすべて、ローカル トンネルを使用できます。

図 7.1 は、ローカル トンネリング (ポート転送) に関連するさまざまなホストおよびポートを示しています。

ローカル トンネリングの用語

図 7.1. ローカル トンネリングの用語

たとえば、コマンドラインで以下の sshg3 コマンドを発行すると、クライアント ホストのポート 1234 に送信されるすべてのトラフィックが、サーバのポート 23 に転送されます。

client$ sshg3 -L 1234:localhost:23 --abort-on-failing-tunnel username@sshserver 

コマンドの転送アドレスは、トンネルの (リモート) エンド ポイントで解決されます。この場合、localhost はサーバ ホスト (sshserver) を指します。

また、この例では、--abort-on-failing-tunnel オプションも指定されています。このオプションを指定すると、トンネル リスナーの作成が失敗した場合 (ポートがすでに予約されている場合など)、コマンドが中止されます。通常、サーバへの接続は成功したが、リスナーの作成に失敗した場合、エラー メッセージは表示されません。