SSH Tectia

第 7 章 SecureShell トンネリング

目次

ローカル トンネル
透過的 TCP トンネリング
非透過的 TCP トンネリング
非透過的 FTP トンネリング
SOCKS トンネリング
リモート トンネル
X11 転送
エージェント転送

トンネリングは、そのままではセキュアではないアプリケーション トラフィックを SecureShell を通して転送する方法です。トンネリングによって、そのままではセキュアではない POP3、SMTP、および HTTP ベースのアプリケーションなどでセキュアな接続を実現できます。

SecureShell v2 (SecureShell バージョン 2) の接続プロトコルには、さまざまな目的で使用できるチャネルが装備されています。これらのチャネルは、すべて暗号化された単一のトンネルで多重化され、任意の TCP/IP ポートおよび X11 接続のトンネリング (転送) 用に使用できます。

トンネルを使用しているクライアント サーバ アプリケーションが独自の認証手段を実行する場合、暗号化トンネルを使用していないときと同じように実行されます。

プロトコル/アプリケーションには、IMAP 143 など、固定されたポート番号にしか接続できないものがあります。それ以外場合は、利用可能なポートはすべてトンネリング用に選択できます。リモート トンネルの場合、(wellknown service ポートの) 1024 の下のポートは通常のユーザは使用できず、root 権限を持つシステム管理者だけが利用できます。

トンネルには、ローカルおよびリモートの 2 つの基本的な種類があります。これらはそれぞれ送信および受信トンネルとも呼ばれます。X11 転送およびエージェント転送は、リモート トンネルの特殊な使用例です。以下の項では、さまざまなトンネリング オプションについて説明します。