Windows で SSH Tectia Client を使用すれば、新しいリモート ホスト コンピュータへの接続を確立したり、それぞれのホストに必要な設定を管理したりすることが簡単になります。[クイック接続] オプションを使えば、各接続の設定に関連した作業を最小限に抑えることができます。新しいホストに対するプロファイルを簡単に定義でき、各ホストについて正しい設定を保存することができます。
Windows では、SSH Tectia ターミナル GUI を次のように使用して、リモート ホストに接続することができます。
デスクトップ上の SSH Tectia ターミナルのアイコンをクリックして開きます。
SSH Tectia ターミナル GUI では、いくつかの方法で SecureShell 接続を開くことができます。
セッションがすでに開いている場合は、[クイック接続] コマンド (ツールバーまたは [ファイル] メニュー) をクリックします。新しいリモート ホスト コンピュータに接続し、別のホストへの古い接続も開いたままにしておくことができます。
前のセッションをすでに閉じている場合は、まだ非接続時ターミナル ウィンドウがアクティブになっているときにキーボードの Enter キーまたは Space キーを押すことで、新しいセッションを開くこともできます。
Enter キーを押すと、前のセッションと同じリモート サーバに直接接続します。
Space キーを押すと [サーバへ接続] ダイアログが開くので、接続するサーバを定義できます。
接続プロファイルが定義済みの場合は、メニューで [ファイル] → [プロファイル] → <プロファイル名> を選択するか、ツールバーの [プロファイル] ボタンをクリックしてからプロファイル名をクリックすることによって接続することもできます。
この場合は、プロファイルに定義されている設定 (ホスト名、ポート、ユーザ名など) が自動的に接続に使用され、[サーバへ接続] ダイアログは表示されません。接続プロファイルの作成と編集の手順については、接続プロファイルの定義項を参照してください。
これにより [サーバへ接続] ダイアログが開き、そこで接続するホストを定義できます。
以下の情報を定義して、[接続] をクリックします。
[ホスト名] – FQDN、短いホスト名、またはリモート ホストの IP アドレス
[ユーザ名] – リモート ホストのユーザ名
[ポート番号] – 22 がデフォルトの SecureShell リスナー ポートです。
この後のセッションでは、前の接続で使用された値があらかじめ入力されています。
サーバの認証が始まります。リモート サーバ ホストが、ローカル コンピュータにホスト公開鍵を提供します。ホスト鍵によってサーバ ホストが識別されます。
SSH Tectia Client により、この鍵についての情報がすでにユーザのホスト鍵ディレクトリに保存されているかどうか確認されます。保存されていない場合は、次に、コンピュータ上のすべてのユーザに共通のホスト鍵ディレクトリが確認されます。このホスト鍵についての情報が見つからない場合は、検証するよう要求されます。
サーバの認証に公開鍵が使われる場合、最初の接続が非常に重要です。SSH Tectia Client が新しいサーバ ホスト鍵を受信すると、ホスト識別メッセージが表示されます。 たとえば、図 3.3 のように表示されまず。
メッセージには、ホストの公開鍵のフィンガープリントが SSH Babble 形式で表示されます。この形式は、ダッシュで区切られた小文字 5 文字からなる読み上げ可能な一連の単語で構成されています。
フィンガープリントの有効性を確認してください。可能であればリモート ホスト コンピュータの管理者に電話で問い合わせて、フィンガープリントを検証したら、将来使用するためにホスト鍵に関する情報を保存できます。また、接続をキャンセルすることも、ホスト公開鍵の情報を保存せずに接続を続行することもできます。
警告 | |
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ホスト公開鍵の信頼性を検証せずに保存することは絶対に避けてください。 |
[OK] をクリックしてホスト識別ダイアログを閉じます。
サーバ公開鍵の情報は、クライアントが後でこの鍵を検証できるように、クライアント側のマシンに保存されます。SSH Tectia Client では、公開鍵情報は「%APPDATA%\SSH\HostKeys
」ディレクトリに保存されます。
最初の接続の後は、ローカルに保存されたサーバ公開鍵に関する情報のみがサーバ認証に使用されます。
サーバ認証の詳細については、公開鍵を使用したサーバの認証項を参照してください。
ユーザの認証が始まります。 パスワードまたは秘密鍵のパスフレーズを使って、サーバの認証を受けるよう要求されます。必要な認証方法はサーバ設定によって異なります。
サーバによって認証されると、サーバへの SecureShell 接続が確立されます。