コマンド ライン オプションの使用
コマンド ライン(コマンド プロンプト)から SSH Tectia Client を操作すると
便利な場合があります。
SSH Tectia Client (SshClient.exe
)のコマンド ラインの構文は
以下のとおりです。
sshclient [-r] [-p ポート] [-u ユーザー名] [-h ホスト名] [プロファイル.ssh2]
|
コマンド ライン パラメータの意味は以下のとおりです。
-
-r
-r
オプションは、ユーザ インターフェイス (ツールバーおよびメニュー)
についてカスタマイズした設定をすべて初期化します。
確認のダイアログ ボックスが表示されます。
- -p [ポート]
-p
オプションは、接続に使用するポートを指定します。
このオプションを指定しない場合、デフォルトプロファイルの中に定義された
ポートが使用されます。
- -u [ユーザー名]
-u
オプションは、接続に使用するユーザー名を指定します。
このオプションを指定しない場合、デフォルトプロファイルの中に定義された
ユーザー名が使用されます。
- -h [ホスト名]
-h
オプションは、接続に使用するホスト名を指定します。
このオプションを指定しない場合、デフォルトプロファイルの中で定義された
ホスト名が使用されます。
- [プロファイル.ssh2]
プロファイルを指定したい場合、コマンド ラインの最後のオプションにする必要
があります。
すべてのコマンド ライン パラメータは、プロファイル設定で上書きされます。
プロファイルが指定されない場合、デフォルトプロファイル
(default.ssh2
) が使用されます。
-
-f
-f
(あるいは /f
)オプションは、デフォルトの SFTP
ファイル転送プロファイルを起動します。
たとえば下記のコマンドを実行すると、remotehost
という名前の
ホストへ guest
というユーザ名でただちに接続を開始します。
ポートは指定されていないので、この接続ではデフォルトプロファイルで
指定されたポートが使用されます。
sshclient -h remotehost -u guest
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次のコマンドを使用すると、custom.ssh2
というプロファイル ファイルに
定義された設定を使用して remotehost
への接続をすぐに開始します。
sshclient -h remotehost custom.ssh2
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-h オプションを使用したホスト名の指定が無く、またプロファイルの指定も
ない場合、ログイン ダイアログ ボックスが表示され、コマンド ライン上に
指定された値が自動的に入力されます。
たとえば次のコマンドを実行すると、ログイン ダイアログ ボックスが表示され、
ポートが 222 に、ユーザー名が guest
に設定されます。
sshclient -u guest -p 222
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注意: SSH Tectia Client のコマンドラインバージョンは
Windows クライアントに付属しています。
コマンドラインクライアントである SSH2.EXE
は、SSH Tectia Client
の UNIX バージョンの移植版であり、Windows のコマンドライン環境で動作するように
したものです。
SSH2.EXE
の構文の詳細については、付録の 「ssh.exe」 の項をご参照ください。
Windowsクライアントには、ほかにもいくつかのコマンド ラインクライアントが
付属しています。詳細については、付録の「コマンドラインツール」
の項をご参照ください。